こんにちは、藤乃えみです。
本記事から、教師を辞職後どのように漫画家の夢に向かって動き出したか書いていきます。
さかのぼること、2009年4月上旬。
住み慣れた静岡の地を離れ、元教師改め無職の藤乃は埼玉で一人暮らしをはじめました。
なぜ埼玉かというと、シンプルに東京は家賃がお高かったからです。
ちなみに、3月に辞職し4月以降はバイトの予定もなく完全な無職だったため、収入がないということではじめはアパートが借りられず、父親に頭を下げて父親名義で借りたアパートなのでした。無知でお恥ずかしい限りです。
出鼻はくじかれましたが、晴れて自由の身✨朝から晩まで思う存分漫画のことだけを考えられるぞと、もううっきうきです。とりあえず、今やるべきは一本漫画を描き上げること、これを目標にかかげました。
実は教員最後の年の夏休みに、こつこつオリジナルの漫画制作に取り組んでいたのですが、二つのことを同時にできなかったため、中途半端な状態で放置されていた漫画がありました。
まずはこれを仕上げることにしたのでした。

はじめての漫画投稿なので、まずは投稿先の漫画賞について調べました。
この時点ではまだどこの雑誌に投稿するか決めていなかったので、自分の知っている少女漫画雑誌を調べました。
最終的に候補に挙がったのは、別冊マーガレット(集英社)、花とゆめ(白泉社)、LaLa(白泉社)でした。自分が好きな漫画が載っている雑誌なら方向性もおそらく合うはず、と思ったからです。
それと、こちらの3誌は募集ページ数が16ページと少なく(他の雑誌は大体32ページ)、かつ毎月募集をしていたため、お金と時間に限りがあった私にはちょうど良いと判断しました。
そうして大体の投稿先を絞り、必要な画材を揃えたのですが、当時驚いたのが投稿用原稿用紙の大きさでした。
高校で漫画を描いた時にはじめて買った原稿用紙はB5の同人誌用でしたが、投稿用の原稿用紙は倍のB4です。

並べてみましたが、大きさ伝わるでしょうか。
この大きな原稿用紙にびびって引きばかりのコマになり、画面にメリハリがないとよく批評で言われていましたが、たぶん今でも大ゴマを描くのは苦手です。
ちなみに、左がアイシーさんの原稿用紙で、右がデリータさんの原稿用紙ですが、当時はデリータさんの原稿用紙の方が少しお安かったのでそちらを重宝していました。
アイシーさんの原稿用紙は、付けペンの引っかかりが少なく滑らかな線が引ける(ような気がする)と、アシスタント先の先生方が使用されていたので、段々とこちらに移行していきました。
あと重さが110kgと135kgとありますが、個人的には厚みがしっかりある方が描きやすかったので、135kgをいつも使っていました。
今は線画から全てパソコンで描けてしまうので、原稿用紙のこの引っかかりが〜とか消しゴムの消しやすさが〜とか画材談義することも少なくなりちょっとさみしいですね。
そうでもないですか?
さて、長くなりましたので原稿用紙談義はこの辺りで。
次の記事では投稿1作目について書いていきたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました✨